松田龍平、本当に素晴らしい役者さんだ、、、
第八話は先週の考察で予想したような展開でしたが、内容の面でははるかに私の想像を上回ってきた濃密な回でした。
これ、今回が初めてではなくてほぼ毎週毎週こっちが予想してきたもの以上のお話が繰り広げられるので、予想しててそれが裏切られていく楽しさがハンパじゃないんですよね。
例えるならば、器の部分の形や内容物はだいたい一致してるのに、入ってる中身はボジョレーとブドウジュースほど違う感じです(例えになっていない)。
先週の時点では、恒星とその兄である亮太との確執が解消されて、恒星がようやく前を向けるようになる的なことを書いていましたが、
確執はなくなったのにさらなる苦しみが待っていた
こんなこと想像できないですよね。野木さん、頼むから恒星にも最後は希望を見せてあげてくれ!!!
とんでもないところから突っ込んできた橘カイジ
予想の斜め下すぎる!!!!
今まで私たちを散々焦らしに焦らして翻弄し、今週も「覆面クリエイター」なんて登場の仕方をして、「今週もカイジ出演なしかぁ」なんて思わせておきながら、
しれっと、本当にしれっと登場してきました橘カイジ。
しかも、ずんの飯尾さん!!
同じ野木さん脚本作の「アンナチュラル」で中堂さんにパワハラを訴えてた坂本さん!
ZOZO前澤社長説に始まり、小島秀夫監督説を流布し、今週の頭では落合陽一さんとかそういう系かな?なんて思い始めてた矢先にとんでもない角度から降臨。
確かに、野木さんは自身のツイッターで「野木作品でおなじみのあの人も出てくるよ」とつぶやいてファンのざわめきを呼んでいました。
「アンナチュラル」人気で飯尾さんカムバック?と話題が高まっていた頃にちょうど田中圭さん出演の報が流れ、
あ、「さよならロビンソンクルーソー」つながりか!
と納得したことで一時沈静化したのですが、、、、
野木さん、内心焦っていたのでは・・・?笑
でも、ここまで周囲の登場人物から掘り下げが行われてきて、相当な影響力のある人として描写されているキャラクターのキャスティングをするとしたら、極端にフルスイングしないと視聴者も納得しないですよね。
例えば超絶大物俳優を使ったりとか、「カルテット」のようにクドカンという超絶奥の手を使って見る側を唸らせたりとか、色々手はあったと思うんですよ。
そこを野木作品つながりで飯尾さん。
これもまた臭いとこを突いてきたナイスなキャスティングですね。
恒星を待っていた悪夢
恒星の兄である亮太との確執はこれまで何回か語られてきて、恒星を縛る鎖としての大きな出来事、「粉飾決算に加担した」きっかけを作った人物として描かれていました。
そして、兄と和解することがその鎖を解く鍵になるかと思っていたのですが、、、
恒星はさらなる深みにはまっていくことになりました。
失踪した後にスリを犯して捕まった兄の手助けをし、夫を見捨てた家族の元へ返して絆を再生する後押しまでする。
これは「嫌い」だと言っていた人に対してやることではありません。
好きとか嫌いとかそういう切り取り方を超えた感情を兄に持っていたのでしょう。
これで亮太は帰る家を再び手にすることができました。
しかし、兄の家族が喜ぶ姿を見る恒星の後ろ姿はあまりにも悲しい。
恒星にとって唯一帰れる場所だった福島の地元は、震災の影響で立ち入ることすらできなくなってしまい、取り壊されたのでした。
確かに、恒星の「家」ってないんですよね。
彼が住んでいるところは「事務所」であって、「家」ではありません。
ここに、恒星が家族に対して何を思っていたのかの一端が表れているような気がします。
兄には帰る家族がいても、恒星にはもう影も形も残っていない。
唯一の肉親との絆を回復できたのに、あまりにも悲しい結果が待っていました。
恐ろしい生き残りゲームの結果
あと一つ、さらっと流されましたが恐ろしい場面がありましたね。
晶vs恒星、生き残りゲームのシーンです。
恒星と亮太の思い出のボードゲームを晶がオークションで落とし、それを恒星の事務所でやることになるのですが、
最後に二つ玉が残って、押すか引くか、どちらが生き残るか、という状況になりました。
恒星「落ちるのは、俺か、晶か」
こう言った後、晶の玉が落ちました。
この後の数ゲームはダイジェスト的に流されていきましたが、この最初の1ゲームだけかなり丁寧に描かれていました。
そういうことじゃないよね、、、、
今後の展開として、二人のうちどちらかが、、、みたいなことにはならないで欲しいとは思いますが、「晶が引いた結果落ちる」というシチュエーションがあまりにもそれっぽすぎて恐ろしいです。
というわけで、ついに役者が揃ったけもなれ、土曜日には考察編をアップします!!