晶と母親の確執、彼氏の京谷とのままならない関係など、様々な疑問が生まれた第一話から一週間。第一話の厳しさとは打って変わってふわっと包み込むような第二話が訪れました。そんな第二話の細かい所を掘っていきたいと思います。
あらすじ
真新しいファッションに身を包み、横暴な社長の九十九に業務改善要求を突きつけた晶。しかし周囲の反応は冷淡で、「深海がグレた」の一言で片付けるのみ。
そんな愚痴を5tapでこぼしていたら、恒星から「形から入るのがいけないんだよ」という厳しい指摘。新しい恋を探したいという晶の思いに反して、マスターのタクラマカンも「恋は探すものじゃなくて落ちるもの」と言う。その言葉になかなか共感できない晶だったが、恒星によると元カノの呉羽が交際0日で結婚した旦那との出会いは、「鐘の音が鳴った」らしいと話す。
九十九が出張中に許された晶の3日間の有給初日。松任谷から「上野が会社に来ない」と連絡があり、お人好しはもうしないと決めたにも関わらず結局出社してしまう。上野に出社するよう家まで出向いた晶。上野は仕事が自分には向いてないとひとりごちるが、辞めるわけにもいかないと悩んでいる。晶が、「私だって、続けていいのか、諦めていいのか、どっち行ったらいいのかわからなくなることあるよ」と共感すると、上野はなんとなく会社に出向くようになる。
次の日、晶は元勤務先のバーベキューに参加する。そこは京谷の勤め先でもある。二人はそこで恋をしたのだ。バーベキュー中も浮かない顔をして「新しい恋がしたい」と言ってしまう晶を、京谷は優しく抱きしめる。
その夜、5tapで恒星が呉羽が聞いた「鐘の音」の場所を晶に教え、二人は現地に向かうことにする。
呉羽が言う「世界が明るく鳴って、頭の中で響き渡る鐘の音」はどんなものかと、期待半分で出向いた聖アンデレ教会は、近隣の苦情によって鐘を鳴らすのを中止していた。その代わり下校のチャイムが流れてきて、これもまたいいじゃないかとなんとなく聞き入ってしまう二人。
呉羽にことの顛末を伝えた恒星と晶だったが、「そうやって頭で考えるからダメなんだよ」なんて諭されてしまうのだった。
第二話登場クラフトビール 元ネタ
今回登場したのは一つだけ。ファッションを変えた晶にまるで興味がない恒星と、羽田埠頭まで八嶋さんを連れて行った三郎が話しているシーン。
伊勢丸屋 ブラウンエール
元ネタ:伊勢角屋 ペールエール
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角が取れて丸になったのか、、、!という可愛らしいもじりです。
晶もタップ1とタップ2を頼んでいましたが、特に紹介されていなかったのでそのまま継続だったのでしょう。
判明した晶と京谷の出会い
今回、二人がどのようにして出会ったのかが京谷の先輩の口から明かされました。
前回の考察で予想した通り、もともと二人は同じ職場で出会って、付き合うようになったのですね。
もっとも京谷は正社員、晶は派遣社員という違う立場での関係性だったようです。
6年前、樫村地所というデベロッパーの会社の施設開発部に京谷が異動してきたことから二人の仲が深まり、2年後、派遣契約が終了する時に付き合い始めました。なので約4年間も付き合っていることになりますね。
また、6年前の晶が、「こっちにきたときに引っ越してきた部屋に今も住んでいる」と言っているので、先週話題に上がった「母がマルチ商法の在庫を売りにきた」会社は樫村地所の前職だと思われます。
意味深にピントが合った絵馬
初見では「ん?」くらいのひっかかりだったのが、見返していくと「これ、わざとだよね!!」となるかなりの伏線(候補)がありました。
それは、京谷と晶が仲を深めていく途中の居酒屋さん。
手前にある絵馬郡をカメラが横切って行くかと思いきや、なぜか
「ある2つの絵馬」だけにピントが合います。それも結構な秒数。それがこちら
書いてあるのは、
「とりあえず、3年後式あげます」
「目標達成イェイ!! H26.5.25 S.E」
左側は男性のものと思われる筆跡。右側は女性。
日付を見てみると、平成26年5月25日とあり、その横にはイニシャルらしきS.Eの文字が。
達成された目標が何なのかはわかりませんが、イニシャルがSの人物はといえば、
京谷の元カノ、朱里です。
いや、後ろEじゃん。朱里の名字長門じゃん、と突っ込まれたら返す言葉もありませんが、覚えておく価値ありませんかこれ!?
なぜなら、その隣にある絵馬には「3年後式あげる」と書いてあるのですから。
これが本当に付き合っていた頃の京谷と朱里が書いたものだったとしたら、結婚まで考えていたことになりますからね。
かねの音にまつわるアレコレ
呉羽が言っていた「鐘の音」の鐘とは、横浜にある聖アンデレイ教会のものらしいです。
いつ鐘を鳴らすのか恒星が電話してきいたら、
日曜の礼拝と、特別な日だけ鳴らす
とのこと。教会のホームページを見るとこれは実際に即しているみたいで、
・日曜日17:00
・結婚式の時など
が、鐘を鳴らす日として書かれていました。
劇中では二人が教会を訪れたのは水曜日(月曜に5tapを訪れ「明日から三日間有給」と言っています)ですから、残念ながら鐘を聞くことはできなかったのですね。
また、感想ブログの方には書いたのですが、第二話を二回見ても「カネの音」=「金の音」にしか聞こえませんでした。
というのも、漢字にすると
鐘の音
になりますが、これってどう読みますか?劇中では
カネのオト
と言っていましたが、どちらかといえば
カネのネ
の方が一般的ではないでしょうか。
カネのネならば、「ゴォォーン」という響きが想像できますが、
カネのオトと言うと、どうしても「チャリンチャリン」に思えてなりません。
続・タイトルについての考察
前回に引き続いてのタイトル考察ですが、またヒントらしき言葉が出てきました。
それは、教会に出向いた恒星が、呉羽の人物描写として言った言葉です。
恒星「呉羽は野生児。直感と感情で生きる生き物」
晶「どうしたらそうなれるんだろう」
野生児=獣 獣=直感と感情で生きる生き物
それっぽくないですか?それに対する晶の返しも、「どうしたらなれる」か。
つまり、まだ「野生児にはなれない」のです。
実際に、鐘を聞きに行くという行動は、呉羽の感性を疑似体験しにいこうとする行為です。自分を急激に変えることのできない二人が少しでも直感と感情で動けるようになるのではないかとなんとなくの期待を抱いて出かけたわけです。
それも呉羽に「頭で考えてるからダメなんだよ」なんて一蹴されてしまうわけですが、、
恒星のブラックな仕事に関しても最後にフラグが出てきましたが、これは来週から詳しく語られることになるのでしょう。今週の考察は、こんな感じです。