現役テレビ局員の映画・ドラマ研究記

在京キー局で暗躍するテレビマンが送る、読んだら誰かにこそっと話したくなる映画・ドラマの徹底考察! ※本サイトの見解は全て筆者個人のものであり、特定の会社を利するものではありません。

「おっさんずラブ 第三話 君の名は。」感想・レビュー

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 初回視聴率2.9%からSNS拡散で第二週4.4%と異常なジャンプアップを果たした、今一番見たくて見たくて震えるドラマこと「おっさんずラブ」。前回は吉田鋼太郎が歌舞伎の域にまで到達した顔芸と、林遣都くんの伝説のデコチューがハイライトでしたね。改めてこのタイトル画像を見返すと宣伝の時点からおっさんずラブ特有の悪ふざけが始まっていたことがわかりますね。企業モノの爽やかなドラマみたいなツラしてここに写ってる人全員「どうかしてる」わけですから。

感想:これ、逆モテキじゃね!!?

 

 毎回毎回色々な人がはるたんのことを好きになっていって、はるたん自身もそれに翻弄されていくこの展開、どこかで見たことあるなと思っていたら「モテキ」ですよね。相手がおっさんではあるものの、とにかくモテてモテてしょうがない、というこの話の運び方はモテキを連想させるものがあります。

 

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テラスハウスみたいでいいじゃない!

 開幕から年代ギャップボケをぶちかましてきたこのシーン。「ラウンジには独り身の人が集まっていて暖かいコミュニティがありますよ」の言葉に対して、蝶子が「テラスハウスみたいでいいじゃない!」。それに対するはるたん、「そうですよね、安らぎの郷みたいで」と、若者青春リアリティショーを老人ホームドラマで打ち返すという荒技をやってのけました。

 

 

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すげえ重い武蔵

 LINEが束縛激しい彼氏みたいですごい重いのと、はるたんと対峙した時に乙女になる所作が完コピされているのはもう慣れましたね。慣れたけど相変わらずの破壊力をもっているのがすごすぎる。

 

魔の月9タイム

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 「サッカーは開始5分と終了間際5分が一番危ない」と言われています。得点が入りやすい時間帯だからだそうです。「おっさんずラブ」の場合もそうです。開始1分は今までのどうかしてるシーンの振り返りを普通のテンションでやるので油断してたらえらい目にあいますし、最後の5分はスキマスイッチのメロウな主題歌に合わせて急に月9的展開が始まります。意識的かどうかはわかりませんが、5分前最後のCMが明けると俳優陣に突如として何かのスイッチが入り、感情がバーストモードになります。これぞ「魔の月9タイム」。

 

 

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第四話 第三の男

 もう、説明不要の次回予告ですね。また吉田鋼太郎がやってくれるようです。そして第三の男出現。いや、どうなってんだよこの職場!!!!全員が全員誰かを狙っていて、基本的に性別的な壁は存在しない。職場恋愛禁止とかそういう倫理観も存在しません。よくこれで首都圏成績トップ維持できるな!!

 

 今回はシリアスな演技が光った吉田鋼太郎ですが、来週はまた腹から声が出てる演技が見れるみたいで楽しみです。

 自分でも今週のレビューマジで切れ味ないなって思いますが、仕方ないじゃん!

 

だってドラマが異常すぎるんだもの!!!!

 

 論じるもの自体が持っているエネルギーが強すぎると、なかなかそれを超えて面白いレビューを書くことができないものですね、、、恐ろしい発見だ、、、、