現役テレビ局員の映画・ドラマ研究記

在京キー局で暗躍するテレビマンが送る、読んだら誰かにこそっと話したくなる映画・ドラマの徹底考察! ※本サイトの見解は全て筆者個人のものであり、特定の会社を利するものではありません。

財布をスられた日に

初めましてでございます

 おはようございます。

 

 池田早朝と申します。もちろん本名ではありません。でも本名ではないからこそ、書けることもあるというものです。かつて私は自らの本名が明確に刻印されるFacebook上で、自分なりのユーモアを交えて、会社に、上司に対しての反抗を示したことがあります。そうしたら即座に、会社からいわゆる「厄介者」認定を受けてしまいました。ネット社会の怖さを体感して戦慄するとともに、本名を明かさずフリーの場で自由な書き物ができる場所の必要性を痛感しました。

 もちろん、このブログは会社へのヘイトをまき散らすことが目的ではありません。自己紹介にもある通り、会社に入ってまだ間もない自分には何の権限もなく、それがテレビとは反対側に位置するネットというメディアに走る理由になったのです。ひたすらに40代、50代の大人たちの言う事にへいこら聞いたフリをするしか自由裁量のない20代のテレビマン(らしきもの)には、自己表現の場が必要です。逆に言えば、会社で何もできないのであれば何でもできるところで好きなことをやってしまおう。これがブログを立ち上げた一番の動機です。

 

なぜ、今なのか?

 この文言は、テレビの企画書には必ずと言っていいほど必要とされる、「企画意図」と呼ばれるものです。若者がこういうものを求めているから、社会的にこういう価値観が流行っているから、などとそれっぽい理屈をこねた「企画意図」を私は多数見てきました。では、このブログは、「なぜ、今日開始するのか?」をスタート地点として記録しておきましょう。

 

財布がカバンからなくなっている

 これは、私が毎週通っているシナリオ学校へ行く途中で気付いた驚愕の事実でした。仕事を終え、一路表参道へ。講義が始まる前に小腹を満たしておこうと思い、コンビニに入り、アンパンとコーヒーという刑事のようなセットをレジに置いて代金を支払おうとカバンを探った矢先、自分が支払い能力を失っていることを知ったのです。

 「完全にスられた、、、、」

 思い当たる節と言えば、通勤途中の電車でいつも本に夢中になっていること。文章に集中するあまり、無防備になることもしばしばで、確かにスリ人からすれば読書中の私は絶好のカモだと言えるでしょう。そしてこの悲劇を通じて、ここ数週間いつ立ち上げるか迷いに迷っていたブログの立ち上げに関して、謎の決心が付随してきました。

 

この事件をきっかけにブログを始めよう

 標準のテレビ局の編成会議であれば、「ブログ立ち上げ」という企画に対する企画意図が「財布を盗られたから」だった場合、「正気か」と言われるでしょう。

 しかし、決定的なマイナスが生まれたこの日をスタート地点に設定する事で、後にブログがプラスに転じた日に振り返るとこの事件がいびつにも意味を帯びてくるのです。

 「あの日、財布を盗られて始めたブログが、ここまでの成長をした」

 そう言い切れる日が来るまでとりあえず更新をしていこうと思います。

 

 

 明日は、企画内容のことでも書きましょうかね。

 ではでは、お疲れさまです。お先に失礼します(定時ダッシュ)。